返信する: 笠木恵子から
- 今年の教室始まりました〜!
- 投稿者: little-K 投稿日時: 2011-1-11 10:28
- みなさま、日曜日から愛護センターの教室が、月曜日の祭日には、六甲アイランドの教室が始まりました。
暮れから、寒さも厳しくなり、六甲アイランド教室は、屋外なので厳しい条件の下での開催になりました。
六甲アイランドは、この寒い時期は、普段のオビディエンスでなく、簡単な障害を使った犬のコントロールを中心に行います。
今年のスクールの年間のテーマは、「犬と人、お互いに理解し合えるように」としました。
昨年は、「犬と楽しく」がテーマで、犬がトレーニングを楽しんでやってくれるように、いろいろと工夫しましょうということでしたが、犬が楽しくしているか、いないのかすら分からない方が多く、飼い主が「楽しませたつもり」になっているように思えました。
もっと、犬の言葉に耳を傾けられる飼い主さんになっていただくために、何をしてあげればいいのかを考えてました。
自分の気持ちや要求ばかり伝えようとするのではなく、犬からの返事や気持ちにも注意を向けるようになってもらいたいと思います。
実際に、最初のレッスンは、犬とのコミュニケーションの取り方を考え直して欲しいと思いました。
コミュニケーションは、キャッチボールです。
こちらから、何かを伝えたり、要求したりするだけでなく、犬からの返事をきちんと受け止めなくてはなりません。
ところが、教室で課題に向けて、犬と何かをしている姿を見ると、私には、とてもキャッチボールをしているように見えません。
自分の要求や思いを伝えることばかりで、犬からの返事を見ようともしていないように思えてなりません。
まるで、ドッチボールです。
自分の要求を犬に投げるだけで、その自分の行動に応える犬の返事を全く意識していないのです。
「ごほうびをあげさえすれば犬は言うことをきいてくれる」とか「ごほうびをあげたら食べたから犬は喜んでいる」と思っているように思えます。
ごほうびをあげても、犬の行動が変わらなければ言うことをきいたことにはなりません。
それどころか、ごほうびをあげて、本当に行動と結びつけて喜んでくれていなければ行動は変わらないのです。
犬の言葉、返事に注意を向けるということは、犬が自分が何かを犬にした時に、「どんな気持ちになっているか」、「どんなことを考えているか」を理解しようとすることです。
確かに、犬のボディランゲージから推察するのは、とても難しいことですが、理解しようと思わなければ決してできるものではないのです。
レッスンで見ていて感じたのは、飼い主はみんな自分では気が付かないうちに、自分の思いを犬に押し付ける傾向が高いということです。
課題をするのに、「できるだけ自然にやってみて」と私が言っても自然にできる人はいません。
リードや言葉、ルアーによる強制が入ってしまいます。
「課題をやらなくては!」の気持ちが強すぎて、犬からの返事を聞くことができないでいるのです。
今年のテーマの「お互いに理解し合う」というのは、一方的に人から投げるだけでなく、投げたら必ず犬からの返事を聞いて、そして次に何を投げるかを考えることができることです。
「犬にこうしたら、犬がこう返してきた」と言ってくれる飼い主さんになっていただくために、今年のカリキュラムを立てて行こうと思います。
犬もハッピー、飼い主もハッピーで暮らしてもらうために、いろいろと考えていただけるように、レッスン内容を作って行こうと思っています。
このごろ、みなさんからの声が、ここで聞けないのは、ちょっと悲しいし、寂しいのでぜひ声を聞かせて下さいませ。