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シーザー・ミラン批判
投稿者: little-K 投稿日時: 2012-12-31 19:03
東京の友人が熱烈なシーザー・ミランのファンに批判されていると知りました。


私は、シーザー・ミランの番組を見ていて、自分の思いつかなかった、たくさんの大切なことに気づくことができました。


そのひとつが「犬を犬として考える」ということです。


問題行動に向き合う時も、普段の生活も人間社会の中のことなので、つい人としてのスタンスで考えてしまっていたと反省することがたくさんありました。


もちろん、「テレビ番組は作られている」ということを忘れてはいけないと思います。

ドキュメンタリーでなければ視聴者に受けるように、つまり視聴率を得るために考えられているということです。


某番組でタレントがマラソンするのも、私にとってはドラマに仕立てているようにしか見えません。


東京の友人からシーザー・ミランがトークショーで吊し上げられたと問題になっている番組のこと、SPCA動物虐待防止協会が彼の番組を取り上げているとの情報を教えてもらいました。


司会者に突っ込まれて、しどろもどろになっているという話でしたが、私が見ていて思うのは、司会者がシーザ・ミランを批判しようとしているようにしか見えませんでした。


「パンチしているでしょ。」「いえ、あれはタッチしているのです。」「でも、あれはパンチでしょう。」というやり取りですから。


誰にでも考え方の相違はあるものです。

自分の思うことが相手も思っていることとは限らないのです。


私だったら、「なぜ、他人がパンチしていると思うのだと考えますか?」とか、「どうして、あなたを動物虐待防止協会が注目するのか、わかりますか?」と彼の意見を聞きたいと思います。


私の友人は、シーザー・ミラン批判で検索した日本の熱烈なファンから批判されているようです。

いち飼い主なら全くスタンスの違う指導者の批判をするのはおかしいと思います。


友人のことですが、彼女はたくさんの困った飼い主さんをシザー・ミランと同じように救っている人です。

批判している人は、どれだけ困った飼い主さんを救っているのでしょうか?


単に自分が好きな指導者を批判していると思ったとしても、その人を批判するのはお門違いだと私は思います。


単なる中傷ですし、その行為は決してシーザー・ミランを肯定してもらうことにはならないと思います。


他人がどう思うのかは他人の勝手なのです。

自分が良いと思うことを他人も良いと思うとは限らないし、そう思わないからと相手を悪く思うのもおかしいと思います。


私は、シーザ・ミランよりも、もっと厳しいトレーニングをする訓練士の友人がいます。

そして、シーザー・ミランを批判したと言われている友人もいます。


どちらも素晴らしい指導者だと私は思っています。

正直、それぞれに良いところ、ついていけないところがあります。


八方美人的な考え方だと言われたこともあります。

でも、私は私なりの考え方を持って指導しているのです。


日本ではあまり重要視されませんが、トレーニング哲学は、それぞれの指導者が持っているのです。


それはどんな時でも尊重されなければならないと思います。

ただ、シーザー・ミランのすることを「虐待」と見る人もいることを知っておかねばなりません。


たぶん、今、主流になっているのが「動物に優しいトレーニング」だからかも知れません。

ただ、この「動物に優しいトレーニング」は、ちょっとしたくわせもので、人の自己満足の域であることが多いのも事実です。


「犬を犬として見る」ということは、かなりワイルドになるってことでもあります。


動物の福祉にも、「その動物が本能や習性を発揮できるようにすること」とあります。

もし、シーザー・ミランのしていることが犬らしいことであるなら条件を満たしているとも考えられます。


こうしたことが問題になるというのは、それだけシーザー・ミランの番組が影響力を持っているということです。


それを良い方向に持って行けるか、そうでないかは、それぞれの立場の人たちがそれぞれで考えることってことなのではないでしょうか?


ちなみに最初にも書きましたが、私は好きですよ、シーザー・ミランの番組。

いろいろなことを考える機会を与えてくれるんですから。