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返信する: 笠木恵子から



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ミスマッチ
投稿者: little-K 投稿日時: 2013-5-14 19:09
ちょっとこちらに来るのをサボってしまいました。

すみません。


今、7ヶ月になるボーダーの女の子を預かっています。

飼い主さんを病院送りにしたワンコです。


と言っても、攻撃性が高くて飼い主を咬んだわけではありません。

これは「犬に必要な運動をしてやらねば!」と頑張った飼い主さんが、自分の体の限界を越えて頑張ったために、自分の体を壊してしまったというものです。


前の犬ではできていたことも10年の年月が体を老化に向かわせているのですから、同じにはできなかったのだと思います。


それでも、「犬のために」と頑張った飼い主さんを責める訳にはいきません。


私にできることは、飼ってしまったのだから天国に送るまで飼い続けて欲しいと思うだけです。

そのために必要なお手伝いをしていると思っています。


こんな仕事をしているとミスマッチの犬と飼い主をたくさん見てきました。

自分が選んだのに、ミスマッチからの問題をみんな犬のせいにしている飼い主さんも少なくありません。


運動のいる犬を飼えば、散歩やドッグスポーツで「運動に対する欲求」を満たしてやらねばなりません。

甘えん坊な犬を飼えば、留守番させずに常に連れ歩いてやらねばなりません。


前にも、飼い主以外の人とコミュニケーションをとることが苦手なワンコを訪問活動に使っている人を見ました。

犬が「この仕事は私には辛いです」と訴えているのですが、飼い主は訪問活動に夢中で、犬のそんなメッセージを全く気付かないか、気づいていても無視しているのだと思います。


また、私がジャッジをしている優良家庭犬普及協会の認定テストGCTでも、犬が飼い主の緊張に敏感に反応してしまい、テスト会場の雰囲気を嫌なものと学習してしまったケースもあります。


私は、飼い主さんだけでなく、犬にも笑っていて欲しいと思って仕事をしています。


ミスマッチの犬と飼い主は、お互いの理解と努力なしでは決してハッピーにはなれないのです。

飼い主が頑張っている限り、周りにいる人たちで支えてあげる必要があります。


何より、ミスマッチにならないように犬を飼う時には、必ず誰かに相談して欲しいものです。

生徒さんからメールで「友人が未去勢のジャックを飼っているのですが、次に柴犬を飼いたいと言ってきたので、全力であきらめさせました」とありました。


確かに、犬を飼う時に相談できる窓口がないことも問題だと思いますが、私は教室に通って下さる生徒さんたちが窓口だと思っています。


みなさんの協力なしでは、ミスマッチ問題は解決しません。

どうか「不幸な犬、不幸な飼い主を作らないために」相談に乗ってあげるか、専門家を紹介してあげて下さい。