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- Re: シーザー・ミラン批判
- 投稿者: little-K 投稿日時: 2013-11-14 13:26
- ゲストさん
ようこそいらっしゃって下さって、貴重なご意見をありがとうございます。
そうですね、犬たちの表情や態度が犬の気持ちや思いを表していると私も思います。
でも、どれだけの人が犬たちのそんな言葉に耳を傾けているのでしょうか?
残念ながら、犬たちの気持ちを理解する努力をする飼い主さんは、案外と少ないのです。
仕事柄、飼い主さんに「犬からのメッセージをもっと理解する努力をして下さい」と指導しても、「思い込み」や「憶測」で理解したつもりになっている方が多いという現実があります。
それは、飼い主さんに限らず、プロのトレーナーやインストラクターでも多いです。
技術にばかり目を向けていて、犬からのメッセージを受け止められない人や、自分のすることが犬にとっては良いことと自己満足だけを押し付けて納得している人がいます。
同情のことでもそうです。
「相手を憐れむ心」の同情は、確かに犬にはありません。
と言うか、動物にはもともと存在しないのです。
でも、仲間に対する思いは、時には人間よりも強いものを感じるような行動が見られます。
「相手と同じ気持ちになる」の同情は、今の人には必要かも知れません。
私もシーザー・ミランのおかげで、「犬が犬らしくいることの重要性」を強く意識するようになりました。
しかし、人間社会で暮らすという現実を忘れてならないと思います。
犬らしくさせてあげられないこともたくさんあるからです。
先日、シーザー・ミランがピットブルのリハビリ中にタッチして咬まれていました。
彼のすごいところは、間違いを認めることだと思います。
タイミングが悪くて、犬が反応したのだと分析していました。
問題は、彼のようなとても犬を理解しているプロでも、間違いを犯して咬まれるのだという事実です。
彼を批判する人の中には、そんな危険性を持っていることを一般に向けて安易に情報として出すことについて、問題視しているという一面もあります。
犬は、対応する人によって行動が異なります。
犬の行動を考える前に、飼い主の犬への対応や考え方の方にもっと意識を向けていただけると、あの番組も良い方向に受け止めてもらえるのではと思っています。
いろいろな方向に、いろいろな方法を模索してこそ、困っている飼い主さんを助けられるのではないかと思います。
単に批判するのではなく、良い面も探すことを私はアメリカの指導者の先生に教わりました。
それは、とても大切なことだと今でも信じて、たくさんのトレーナーや指導者の方たちのお話を聞いて参考にしています。
批判すれば、もう何も得られなくなります。
そうした体質が変わって行くことを心から願っています。