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ブランママの仕事場 大阪府の施設に行ってきました
投稿者: little-K 投稿日時: 2014-1-1 15:34
昨年末に、ブランママのお仕事場を訪問させていただきました。


実は、ずっと昔に、ちょっと過激な動物愛護団体の方たちとマスコミを連れて訪問させていただいたことがありました。

ハスキーが動物実験に出されているので、やめさせて、里親に出すというプログラムで、犬の気質判断と安全に受け渡しを受けるためにかり出されました。


地下の薄暗い中で犬を入れたまま床掃除をしていたので、犬はびしょびしょで、床にまかれたドッグフードに、愛護団体の人たちは大激怒していました。


また、捕獲時につけたワイヤーが首をしめつけたままで、本当に心の痛くなる風景でした。


今回、訪ねた時に、どれだけハードの部分は変わらなくても、ソフトの部分ーかかわっている人たちが犬のことをどれほど考えているのかを知って安心しました。


確かに犬たちにベストな環境とは決して言えないかも知れませんが、少なくとも、そこで働いている方たちの少しでも犬たちに良い環境を作ろうと懸命に頑張っておられるのかを見せていただけました。


里親出しをしようと懸命に努力する姿、そして人に対して不信感をつのらせている保護された犬を見ていて、終生飼育を飼い主さんにちゃんと伝えていかなければと改めて思いました。


ひたすら私の足を見て吠え続ける犬、本当は人に対してフレンドリーなはずのゴールデンが一瞬に防御態勢になっていく。


それがブランママのかかわっているワンコたちの現状なのです。

お金を払って犬のトレーニングに来て下さる飼い主さんのような人間でなく、無理解で身勝手な人に心を傷つけられたワンコたちを久しぶりに見て、心が痛くなりました。


助けられないワンコもいて、きっといつも心を痛めながらお仕事をしているのだろうなぁと思いました。


「あまり考えないようにしてます。」とブランママ。

某インストラクター育成の講座で「ぼろくそ」に評価された彼女がいつも見ているのは、自分のためにお金や時間を費やしてくれる良い飼い主ではなく、犬の権利さえも踏みにじって平気でいる人たちに痛めつけられ人間不信に陥っているワンコたちなのです。


インストラクターを育成するところだからこそ、彼女のような立場の人を理解し、彼女の経験や思いを他の若いインストラクターに伝えるようにしていかねばならないと私は思うのですけどね。


崖っぷちにいる犬たちを面倒見ている人の気持ちを理解してあげれば、この国の飼い主教育はもっと良い方向に行くように思えてなりません。


今年は、微力ですが彼女のところでお役に立てることができればと思っています。


今、インストラクターとして勉強している人たちに、私から言えることは、海外では、お金出してセミナー聞いて勉強することでなく、こうした場所で多くの犬に触れて勉強することがとても大切だと言ってましたよ。


自分の犬をトレーニングしただけで他人の指導などできるはずはないですからね。

ましてやお利口な犬をどれだけトレーニングしても問題を抱えたワンコや飼い主さんを救うことはできません。


私もただ教えるだけでは、決して犬たちを理解する能力を伸ばせられないので、こうして勉強させていただける機会を与えていただける幸運を大切にしてるのです。


椅子に座って学ぶことだけでは決して得られない実践をもっともっとやらねばなりません。


でも、神戸の施設の世話をしているインストラクターは、講座で研修に来るように誘っても誰も来ないと言っていました。


この現実が変わらない限り、動物福祉を理解し、意識して指導する人は育たないのではないかと思います。


良かったら一緒に勉強しましょう!