返信する: 笠木恵子から
- 悲しいお知らせ
- 投稿者: little-K 投稿日時: 2014-9-4 10:02
- 9月に入り、どんどん秋らしくなってきている今日この頃、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
今年の夏は、愛犬パットと彼の命のろうそくがつきるのをどう見つめて行くかを突き付けられた忘れられない時になりました。
どんどん衰弱していくパットの介護は、私に愛犬のターミナルケアのサポートがどれほど大切なのかを改めて感じさせてくれました。
どこまで積極的に医療を受け入れて行くのか。
老犬の介護のむずかしさと飼い主の抱える心の葛藤。
周りの人たちのあたたかいサポートの必要性。
パットと一緒にいろいろな問題をひとつずつクリアしてきましたが、とうとう、彼は旅立つことを決めて、3日の早朝に私を起こさないで静かに眠るように逝ってしまいました。
遠慮しがちな彼の性格がそのままの旅立ちだったと思います。
たくさんの方からパットへのお悔やみや、私へのいたわりのメッセージをいただきました。
この場を借りて心からお礼申し上げます。
はにかみやの貴公子と言われた次男坊のパットをとても愛して下さった方々が年老いて行くパットの姿を痛々しく思って下さっていたことは、本当に私にも分かっていただけでなく、パット自身も気にかけていたようでした。
けれども誰もが老いて死にゆく運命を背負っていることや、自分のためにたくさん頑張ってくれた愛犬の最期をしっかりと支えることの大切さを専門学校の学生にも、スクールの生徒さんたちにも伝えられたことがパットと私の誇りです。
老犬介護は、本当に毎日が戦いでした。
できるだけパットの苦痛をなくし、できる限りで良い環境を創ってあげたいとの思いだけで頑張ってきました。
仕事のために2度の岡山行きは、衰弱しているパットには、致命的な疲れを与えると分かっていても、一緒に行きたがる彼の気持ちを尊重し、ダメージの大きさに胸が引き裂かれそうになりました。
2度目に岡山に連れて行った時に、ハッチドアを開けてパットから離れたら車から落ちてアスファルトに横たわっていた姿を見て、傍にいた学生が誰ひとり気にもかけてくれていなかったことをつい責めたくなりましたが、開けたまま動けないとたかをくくって離れた私に非があると思い直しました。
もしかしたら、その落下がパットの死を早めてしまったのかも知れません。
飼い主のそんな落ち度を何も責めることなく、彼は最期にいつものようにおいしそうに犬用牛乳を喉を鳴らして飲み、私のいることを確認して眠りにつき、その姿を安心して見て眠った私の傍らで永遠の眠りについたのです。
本当に素晴らしいパートナーでした。
誰からも愛される犬でした。
どうかみなさん、かっこいいパットの姿を思い出の中でいつまでも忘れないでいてやって下さい。
ありがとう、パット。
最期まで私をきりきり舞いさせてくれたね。
でも、大好きだったよ。
本当にありがとう。