返信する: 笠木恵子から
- ネイトが逝ってから1年です
- 投稿者: little-K 投稿日時: 2008-10-23 21:18
- 10月21日、ちょうど火曜日だったので1年ぶりにネイトの眠る動物霊園に行ってきました。
もう1年も時間が流れたのだと思いました。
霊園に行くと、あの日のことがまた鮮明に思い出されます。
あの時は、あまりに急で唐突だったので訳もわからないままに行動していた気がします。
でも、今回はまるで映画の場面のように最後の別れの場面が蘇ってきました。
共同墓地の前で呆然とする私の脇を秋のさわやかな風がまるでネイトが私の横の定位置に来たかのようでした。
悲しいという感情よりも淋しいという感情だと思いました。
まだ私には愛する犬たちが4頭もいるのに、この寂しさはなんだろうか?と自分に問いかけるのですが、答えが見えません。
彼がいなくなっただけでなく、母も夏からいなくなり、秋にまたひとり去っていってしまったので、別れの機会が次々に訪れたからなのでしょうか?
生きていれば出会いと別れをくり返すことを知っているはずなのに、誰かが自分のところからいなくなる度にせつなさが降り積もるのです。
思えばネイトとは、たくさんの楽しい思い出と辛かった頃の思い出を共有してきました。
無償の愛を与えてくれた愛犬との別れは特にせつないものです。
時間が癒してくれると思っていましたが、時間がどんなに過ぎても喪失感はなくなることはありません。
いったい何年かかるのだろう?と思っています。
彼と作り上げてきたものを彼がいなくなってから失ってはいないかとか、もっと前に進めなくてはとか思えば思うほどにせつなさは深くなるような気がします。
このHPを開いてから1年がこようとしています。
ネイトの代わりに私を支えてくれているこの場所にネイトの面影を探しているのかも知れません。
もしかしたらアメリカの多発テロで乗っ取られた飛行機に乗っていたかも知れなかった。
阪神大震災で瓦礫の下敷きになって死んでいたかも知れなかった。
神様から生かされているこの命を誰かのために使いたいと思ってきたので「不幸な犬と不幸な飼い主をなくすために」使いたいと思っているのです。
あの世でネイトに自慢できるように前に進みたいと思います。
ネイトのお墓の前でそう言ってきました。