返信する: 笠木恵子から
- ダンス部へのお誘い
- 投稿者: litte-K 投稿日時: 2009-3-4 11:24
- 昨日、3月始めのダンスレッスンがありました。
BeBe先生の教え子さんだった方を新しい仲間に迎えてのレッスンでした。
この方偶然にも私の家の近くのマンションに住んでいらっしゃるだけでなく、うちのダンス部部長のまりちゃんとお誕生日が一緒(年齢は大きく違ってますけど)、何か縁を感じる方でした。
とても、上手だし、気さくで、その上何より若い!
うちのダンス部に一番必要な人員かも知れません。
5月30日のビッグドッグさんのフリースタイルの大会で2度目のダンスパフォーマンスをさせていただけるように、今、ダンス部有志ががんばっています。
先生も映画をご覧になって、ますます気合が入ったらしく、この教え子さんも練習をご覧になって、「私たちが現役時代に習っていたレベルですよ!」と驚いておられました。
振り付けは、毎回と言っていいほど変えられていきます。
そして、それをできるだけ早く確実に自分のものにして行かなければならないので必死です。
なにしろアラウンド50歳’Sですから、そりゃぁもう大変です。
優等生のまりちゃんやクルミママですらガタガタですから。
劣等生の私など腰痛の問題もあるのでむちゃくちゃ大変です。
でも、ダンスのパフォーマンスを決めて、振り付けをいただくようになって、ますます犬のトレーニングの有り方を考える機会をいただけたと強く思いました。
先生のなさっていることは、私たちが犬にトレーニングしている時と同じ状態です。
私たちは、犬の気持ちを体験しているのです。
どんどん難しくなる要求にメゲる時もありますが、「できるときっと嬉しいだろうなぁ」と思う気持ち、ダンスが好きだって思いがあるので、がんばることができるのだと思います。
それは、犬に要求する時に、「犬が私とトレーニングすることが好きだと思っていてくれているか?どんな要求もやればいいことに必ずつながると思っていてくれているのだろうか?」と犬の行動を観察しながら考えるようになったきっかけを与えてくれたのです。
もともと、ごほうびを使うトレーニングは、犬の結びつき学習のよいことと行動を結び付けること、そのよいことは飼い主によってもたらされるのだという結びつきを起こさせることなのですから。
何か他者から要求されることをこなしていくことは、とてつもなく大変なことで、教えてくれる人の教え方が悪いと余計に大変になるだろうということを思うと、犬に教える技術を磨くことはとても大切だと気付かされます。
ときどき、辛くなって何もかも投げ出したくなる時には、「犬にもそんな気持ちになる時があるのかな?」と思ってしまいます。
トレーニングをしていて、犬がなかなか自分のいうことを聞いてくれない時って、「きっと今の私の気持ちになっているんだろうな。ちょっと気分を変えてやろう。」と思えるようになりました。
ダンスをしていなければ実感として感じることはなかったと思います。
ダンス部の存在は、単にフリースタイルのためだけでなく、トレーニングをすること自体に影響を与えるものなのだと改めて認識しています。
これは、しつけ教室では教えられないことです。
飼い主の気持ち、犬の気持ちが、実はトレーニングで一番重要なのです。
テクニックをどれだけ教えられても、犬の気持ちを理解することは教えられません。
犬を人間と同じに考えることは問題だとは思いますが、犬を思いやってトレーニングすることは、人道的な方法を選択する意味でも重要だと私は思っています。
頭の中で理屈をいくらこねまわしても、それが相手に伝わる訳ではないのです。
教えるためには、相手の気持ちをどれだけ反映させてやる気を高くさせて行くかにかかっているのですから。
それに、犬には感じることができない感情ですが、達成感や充実感は苦労することで高くなるのです。
犬のトレーニングも簡単に何もかもできたら達成感や充実感は決して高くはなりません。
苦労して、悩んで、心を痛めるから高くなるのです。
しつけ教室で、「犬と楽しく」を謳っているけれども飼い主が楽チンになることや、飼い主だけ楽しくなるようなことをしているところの話を聞きます。
楽しいことは、何も楽することではありません。
犬のために自分のできることを考えたり、自分の未熟さを認識して、技術向上のために努力することも大切なのです。
そんな意味で自分を犬のために磨くことのできるダンス部のレッスンに良き飼い主になるための修業をしにいらして下さい。
心よりお待ちしております。
そして、ダンス部でがんばっているみなさん、どんな試練も自分の心の持ちようで越えて行けます。
あきらめたらオシマイです。
あきらめない心、ネバーギブアップで行きましょう!