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- Re: もうすぐGCT神戸会場の日ですね〜
- 投稿者: little-K 投稿日時: 2009-4-6 19:34
- スパママさん
いつも確信を突いた質問をありがとう!
1つ目の質問、テストの前に練習しない方が良いか、否か?
これは、ケースバイケースだと思います。
テストまでにしっかりとした練習をして、犬の行動が安定しているのからば、簡単な練習で終えた方がいいと思います。
前日に良い状況に持って行けるなら練習しても問題はありませんが、少しでも問題を作ってしまったら、当日に差し支えることになる可能性が高くなると思います。
テストで一番の問題は、飼い主の心理です。
前日に問題を意識してしまったり、焦ったりしたら、確実に当日にその気持ちを引きずってしまいます。
犬との信頼関係もテストという究極の事態の中で総崩れになる可能性もあります。
もちろん、スパママの言うように時間を少しあけることでやる気をチャージするということも考えられますが、急にほんの少しあけても、あまり影響があるとは思いにくいですよね。
前日に、問題を抱えないようにするために計画的に当日に良い状況に持っていくようにすべきだと思います。
そして、そのためには前日には、一番いい状況を作るって考えるとやっぱり、いい感じで終わっておくことだと思います。
ぜんぜん、違うこと、得意なことをして、いい気分にしておくことが犬にも飼い主にも良い環境作りになるって思います。
2つめの質問は、ちょっと疑問です?
失敗させないトレーニングというものが、私には理解できません。
何かをするのに最初からできることはありません。
つまり、最初はできない、もしくは間違った行動を起こしたりするものです。
私が、ほめるタイミングでいつも言っている「正しい行動」の時と、「正しい選択」の時は、間違ったことをしていて、それを正しい行動に犬が修正した時をほめなさいってことです。
それをしていたなら、間違った行動を犬に取らさないなどあり得ません。
間違わないようにする=誘導など使って正しい行動をさせる
なら、これは学習にはなっていません。
誘導は、犬の意思で行われた行動ではなく、人が無理やりにさせている行動ですから、犬の学習にはなりません。
犬が起こす行動の結果を操作することで、犬は、その行動をすべきか、するべきでないかを考えることができるのです。
私は、前に、わざと失敗させて叱るトレーニングをしている人を見たことがあります。
見ていて腹が立ちました。
やっている獣医をぶん殴ってやりたいと思いました。
そうしたら、友人の看護士が「先生、そんなやり方はフェアではありません。やめて下さい!」と叫んでました。
私は、その友人を誇りに今でも思っています。
彼女は、とても優しいトレーニングをするステキな人でした。
話がそれましたが、わざとに失敗させる必要はないと思います。
教える過程の中での行動の試行錯誤は、犬の学習の当たり前の過程なのです。
こちらから選択肢を与えるのは、犬の理解を深める有効な手段と考えます。
犬は経験学習する生き物ですから、いろいろとある行動の中から正しい行動を選択をさせて、より理解を上げることは大切な要素だと思います。
失敗は、次の行動に影響します。
人は、特に次の行動を変化させるために失敗から学びます。
犬には、それができないかも知れませんが、少なくとも良い結果の出ない行動は、その頻度が低くなるような変化を起こすことはできます。
犬には、失敗した原因を考えることは、脳の作りから考えても不可能です。
単純な結果との結びつきだけで判断すると思います。
飼い主には、失敗から学んで欲しいといつも思っていますけどね!