返信する: 笠木恵子から
- Re: Re: GCT受験お疲れ様でした!
- 投稿者: little-K 投稿日時: 2009-4-9 9:56
- 姫さん
いえいえ、文章だとなかなか意図が伝わらなかったりしますもんね。
こちらこそ、かえって気を使わせてごめんなさい。
ひとつだけ誤解をしないで欲しいのは、指示を出すこと、管理を犬に要求することの意味を間違えないようにして下さい。
指示は、どんなことがあっても守らせることが原則です。
自発的行動とは、異なります。
自発的行動は、しても、しなくても基本的にOKなのです。
つまり、こちらから指示を出していない時の、要求していない行動は無視しても良いのですが、指示を出した時は、犬が要求していない行動を出したら、それは違うと教えなければなりません。
NRM(その行動にはごほうびは出ない合図)を出すか、要求してない行動の後に嫌悪刺激を結果として出して、その間違った行動と嫌悪刺激をむすびつける学習を起こさせることが必要になります。
でも、テストの会場でするのは、ナンセンスだと思います。
会場では、できているか、否かを見極めるだけのことです。
会場で、トレーニングしようとするのは(特に終わってから)難しいと思います。
単に、「テストは嫌なものではないよ」と意識させるだけで良いと思います。
管理においていること、つまり合図で的確に動くことを教えるのは別だと思います。
私が普段の教室で、生徒さんたちにあまり合図を使わせないのは、合図を使ったら、間違った行動には、嫌悪刺激とのむすびつき学習を起こさせる必要があるからなのです。
行動が安定して、嫌悪刺激を使わなくてもよくなったら合図をどんどん教えられるのです。
良い関係作りと平行して教えているならば、できるだけ嫌悪刺激は使いたくないのが人情ですから、自発的行動にごほうびを出して、余計な行動を無視できるようにしているのです。
また、犬には、飼い主の後悔の気持ちや、迷惑をかけているという気持ちを理解することができません。
ですから、犬に対してそのような気持ちを持つことは大切ですが、それと「学習」と混同しないようにした方が良いと思います。
瑠璃花ちゃんのために、緊張しないようにしようと思う気持ちや、フォローをしようと思う気持ちは、とても大切で重要な要素ですが、あくまで飼い主としての意識の問題であって、犬の学習とは切り離して考えた方が、犬が誤解しなくてすむと思います。