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座学のご案内

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座学のご案内     by little-K

前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿.1 .2 | 投稿日時 2010-7-17 14:27 | 最終変更
梅雨の末期のすっごい雨に、犬たちの散歩で大変だった日々を過ぎて、地球温暖化の恐ろしさを肌で感じる今日この頃をみなさま、いかがお過ごしでしょうか?


犬たちのために冷房に浸り過ぎると、私は老体がもたず、あちこちがきしんでおります。

犬たちは、熱い日中でも果敢に散歩に行きたがりますが、帰ると冷たい水と涼しい場所を探して大爆睡しております。


今年も厳しい夏になりそうですが、犬も人もがんばって乗り切って行きましょうね。


さて、7月はキャンプのイベントのために座学が開催できませんでした。


キャンプの飼い主と愛犬の絆を客観的に見るプログラムを行いましたが、その映像を自分のだけでなく、他の方たちのものも見たいとのご意見がありましたので、今回、8月の座学では、犬の感情をテーマにした内容を行いたいと思います。


感情に関しては、これだ!と言うことはありませんので、映像を見ながらみんなでディスカッションいたしましょう。


そして、以前から私のマイブームになっているシーザー・ミランの提唱している犬の気持ちを考えるトレーニングについても一緒に考えて行きましょう。


また、今月25日に私は優良家庭犬普及協会の主催する飼い主大学のセミナーのひとつである「犬の死生観」を受けに行ってきます。

どんなお話が聞けるか、とても楽しみにしているのですが、ローレン先生のお話の報告をさせていただこうと思っております。


私は、昨日、ナショナルジオグラフィックチャンネルで、アフガニスタンでソビエトからの侵攻を防ぎ、タリバンの脅威と戦っていた男性指導者をずっと追ってきたカメラマンのドキュメントを見て、人の死生観についても考えさせられておりました。


アフガニスタンは、いまだに戦火にさらされており、平和を求めて戦っていた男性指導者がタリバンに暗殺されてしまい、彼の夢がまぼろしに終わった現実と、もし彼が生きていて、本当にアフガニスタンに平和が訪れたら彼はどう生きたのだろうかとカメラマンが考えていることに、生きるということは、童話やお話のように、「はい、おしまい」とはいかない厳しい現実を突きつけられました。


そして、自分の生き方、自分のなすべきことなどについて考え直す機会を与えられたように思いました。


世界のどこかで今でも不安定な環境の中で生死を賭けて生きている人がいるのに、自分は生きていることに感謝もせず、生かされていることに意義も感じず、ダラダラとしていると大いに反省させられました。


カメラマンは、番組の中で「戦争についてメッセージを発するのに、死体をいくら写してもダメなのだ。生死の境で生き抜いている人の顔から発せられる気持ちを写し撮らねば決して見ている人の心は動かせない」という言葉に、自分の思いである「不幸な犬、不幸な飼い主をなくす」ということも同じじゃないかと思いました。


気持ちを読み取ることが他人の心を動かすのだということを考えると、犬のトレーニングにおいても、犬の気持ちと飼い主の気持ちを無視することはできないと思うのです。


トレーニング理論に振り回されず、犬の気持ちや自分の気持ちと、しっかりと向き合えてこそ、トレーニングは良い方向に向くのだという気持ちが強くなりました。


私たちは平和な日本に生きていますが、アフガニスタンの過酷な環境の中で生きている人たちのように生きることを大切にできていない気がするのです。


見えないものを心で感じる力を今一度取り戻すためにも、パートナーである犬たちの心と、犬たちの心に触れての自分の心を確かめるための座学にしたいと思っております。


どうぞご参加下さい。

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