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愛犬から学ぶ

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愛犬から学ぶ     by little-K

前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿.1 | 投稿日時 2012-6-21 16:24
先日、ある資料を読んでいて、ごほうびを出すトレーニングについて興味深いことが書いてありました。


「正の強化」は、実験室で考えられていて、実際の飼い主と愛犬とのやり取りとは少し異なるとの内容がありました。


実際に「正の強化」を含むオペラント条件づけについて正しく理解できている人は少ないと思います。


「正の強化」は、犬の喜ぶものをコントロールしたい行動の直後に出すことにより、犬の行動が頻繁になることですが、見ていると単に犬にごほうびを出すことだけに注目している人が多いのです。


つまり、犬の行動が自分の出すごほうびで変化するところを見れないまたは理解できない人には、けっして「正の強化」はできないと思うのです。


大切なのは、「自分の出すごほうびを犬はどう思っているのか」なのです。

単にごほうびを与えて「自分はいい飼い主だと愛犬に思われたい」と考える飼い主さんもいるのです。


「なぜ、そこでごほうびを犬に出すの?」と疑問を感じるような出し方をする飼い主さんがいます。


「どこで出せばいいのか」は、確かに、なかなかわかりにくいものですが、犬の行動をしっかりと観察して、犬の気持ちや考えを理解すればわかります。


「あれ?本当はこの行動にごほうびを出したつもりだったのに、違う行動が出てきているぞ」とか、「なんだか微妙な行動の出かただなぁ」とか、自分の思ったように犬が思っているのかを犬の行動を見て知ることができます。


それなのに、レッスン中によく飼い主さんは、私の方を見て、私に聞こうとします。

私がアドバイスしているのは、飼い主さんのごほうびの出し方を見て、犬の行動を見て判断しているのにすぎないのです。


もっと愛犬を見ましょう。

そうすれば愛犬が飼い主さんに返事をしているのがわかると思います。


言葉は、私たち人間と犬たちとは異なるのです。

ものわかりの良いワンコが飼い主さんの行動から察してくれているのを言葉を理解できていると誤解しないで下さい。


私も自分の犬たちによく話しかけます。

でも私の言葉を犬たちが理解しているとは思っていません。


私は一人暮らしなので、独り言を言うように愛犬に話しているだけなのです。


もっともっと愛犬の言葉、行動であったり、表情であったり、雰囲気に注意を向けてみて下さい。


それができなければ、ご褒美を出す意味がないとさえ思えます。

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