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映画「犬と猫と人間と」を見て

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映画「犬と猫と人間と」を見て     by little-K

前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿.1 | 投稿日時 2013-12-14 13:08 | 最終変更
先日、大阪の平野のペットアロマサロン「ウイズ」さんのレッスンの時に「犬と猫と人間と」のDVDを見つけてお借りしました。


さっそく見ていて、びっくりしたのが神戸市動物管理センターが取材されて出てました。


この映画の監督さんは、「あしがらさん」という東京新宿の路上生活者に寄り添って取材したドキュメンタリーでイギリスに招待された方だったそうで、「犬と猫と人間と」でイギリスの犬猫事情も取材してました。


「あしがらさん」も見ましたが、とても心が暖かくなるような内容でした。

新宿で路上生活者のために炊き出しをしていることを初めて知りました。


12月のクリスマスに街は華やいでいるのに、残飯をあさって飢えをしのぎ、しらみだらけになって肺炎になるほどの薄着で高架下で眠っている「あしがらさん」。


でも、「あしがらさん」が心の自由のために戦っている姿を見ていると、自分がどんなに平和の中で平々凡々と暮らしているだと思い知らされました。


神様に与えていただいたこの命をどれだけ充実させるかを、誰とも話さない路上生活者の「あしがらさん」と監督さんから教えられた気がします。


「犬と猫と人間と」も、元々は「猫おばさん」から保険の満了にともなって得たお金で、かわいそうな犬猫のために映画を作ってと頼まれて、監督が犬や猫のことを何も知らないままに動物福祉の映画を作ろうとしたみたいです。


ずっと動物福祉を学んできて、そして犬の飼い主さんたちに訴え続けてきた私にとって、なにも知らない監督の素朴な疑問の中での話の展開が、お決まりの「かわいそう」でなく、「どうして?」なのがすごいなぁと思いました。


もちろん、処分されてしまう犬たち、猫たちの姿は今でも私の中で鮮やかな残像となって残っています。

でも、実際に何度もそんな状況の犬たちを見てた時とは、違う気持ちになりました。


「かわいそう」ではなく、「私に何かできるか」であったり、「どうすれば、この状況を変えられる」になっていました。


「飼い主さんとワンコに楽しく暮らしてもらう」ために、自分のできることを常に探していきたいと思いました。


そして、自分の横で眠る愛犬たちの幸せそうな顔を守り続けていくことを自分に誓いました。


また、処分する側だけが非難される今の状況は、間違っているとずいぶん前から思っていたのですが、「動物を助けるために獣医師になったはずが、行政獣医として動物を殺す仕事をしなければならくなった人たち」を何も知らない監督が見つけ出していたことに感心しました。


そのことを知った時、「マナーの悪い飼い主」を責める前に、「マナーの良い飼い主」を育てられない指導者としての責任を強く感じました。


飼い主だけを責める訳にはいきません。

良い飼い主を育てられない環境なのだと改めて思いました。


行政だけでなく、今あるたくさんのしつけ教室で飼い主さんたちは何を学んでいるのでしょう?


犬にかかわわるすべての人たちが「動物福祉を進めるために」という気持ちを持ってくれることが可能なのでしょうか?


私の生きているうちに変えることができるのだろうかと今、自分に問いかけています。

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