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悲しい現実

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悲しい現実     by little-K

前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿なし | 投稿日時 2014-10-30 9:34 | 最終変更
先日、友人のインストラクターの代行で神戸動物管理センターでしつけ相談のお仕事をさせていただいてきました。


センターには、いろいろな事情(ほとんどが飼い主の勝手な事情)で、飼い主から見捨てられた犬たちが、まるで私に文句を言っているように元気に吠えていました。


いつもセンターに来ると、胸が痛くなります。


飼い主は、自分の努力が足りていなかったり、犬に対する理解ができていないために起きている問題を、さも犬だけに責任があるように一方的に責任を負わせるのです。


自分が高齢になったにもかかわらず、「昔、飼ったことがある」という変な自信で大型犬の子犬を飼い、子犬の頃のパワフルな行動についていけずに、投げ出すことになるのです。


また、十数年も好き勝手にさせておきながら、自分の生活の環境が変わったからと高齢の犬に大きな環境の変化を受け入れさせようとします。


体罰などの過激なトレーニングをしたために、犬が咬むようになったら「これは、この犬の性質だ」と言い張るのです。


今回、「うちの犬は散歩が嫌い」という飼い主が多いことに気が付きました。


散歩の嫌いな犬など存在しないと思います。

人も犬も運動は健康のために必要なものだからです。


単に社会的なトレーニングがなされていないので、環境の変化に恐怖心があったり、飼い主が散歩が嫌い(犬が吠えたり、引っ張ったりしてしんどい)なだけであったりします。


健全な犬は、飼い主との関係作りのためと健康のために散歩することがとても大好きです。


飼い主と楽しく遊べない犬が飼い主のために喜んで何かしてくれることなどありません。


犬に癒されたいと、犬を飼う人が多いという現在で、忘れられていますが、「癒されたければ、先に癒せ」と言うことです。


動物介在の中でも言われることですが、犬にストレスがかかっては癒しなどないのです。


ですから、犬の心と体の安定を飼い主がしっかりと責任を持って、そして、楽しんで行うことが必須なのです。


植物を育てる時と同じです。

しっかりと世話をしてあげなくては、きれいな花は咲きません。


「昔は、放っておいてもできた」と言う人がいます。

「今は、昔とは違う」ことなどおかまいなしなのです。


センターに来る度に人間の理不尽な行動で辛い思いをする犬たちをたくさん見たり、聞いたりします。


心が痛くなり、切なくなります。

自分が無力で情けなくなります。


そして、もっともっと努力して、飼い主さんたちに愛犬を大好きになってもらって、天国に送るまで楽しい生活をしてもらえるように自分にできることをしようと強く思うのです。

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