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行動学・心理学を学ぶ

行動学・心理学を学ぶ     by little-K

前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿.1 | 投稿日時 2009-4-22 21:53 | 最終変更
先週の日曜に1日かけて犬の行動学・心理学を説明させていただきました。

とても難しいお話をいかにわかっていただけるかと考えて、できるだけわかりやすくお話をしたり、ビデオを見ていただいたり、実際に体験していただいたりしました。


「ごほうびを使うトレーニング」とか、「陽性強化トレーニング」、「正の強化トレーニング」などと言うと犬に優しいトレーニングのように誤解されてきています。


セミナーに参加された方たちには、お話しましたが決して家庭犬のために考えられたトレーニングというものではないのです。

もともと動物の学習を研究し始めた理由も「犬と楽しくトレーニングするため」に始まった訳ではありません。


動物の学習を知れば知るほど家庭犬のトレーニングのために考えられたのではないと思うのです。

どの専門書にも「感情を入れて考えてはいけない」と書いてあります。

しかし、飼い主さんが愛犬にトレーニングするのに愛情や感情を抜いてするなど考えられません。


私の友人訓練士の友達も、初めてクリッカートレーニングを紹介した時に、私に「なんか冷たいトレーニングだ!」と言いました。

彼女にとっては、犬と心を通わせてするトレーニングが1番だと思っていたので、クリッカートレーニングのように、感情を全く出さずに、クリッカーの機械的な音だけで犬とやりとりをするのは,心の通わない冷たいトレーニングに思えたのでしょう。


でも、犬に分かりやすくするには最適な方法だと私は思っています。
あまり感情を前に出すと、犬が勘違いしたり、間違った方向に犬の気持ちを向けてしまう可能性だってあると思うのです。

ちょっと犬と距離を置いて、自分のすることを客観的に見ることも決して悪いことではないと思います。


愛情は普段の接し方で充分に注げばいいですし、学習をさせている間くらいは感情を抜きにしても、客観的な態度を取れるのならトレーニングは効果的になると経験から言えます。


学習の原理は、たった2つです。
すでに行動のきっかけになった刺激と、こちらで合図にするために用意した刺激を結びつける学習をさせる古典的条件づけと呼ばれるものと、行動した後に結果を起こして、行動を何度も出させるオペラント条件づけの2つです。


これを知ることで言えるのは、まずこちらが望む犬の行動を自由に出させられるようにしてから、合図を行動の前に出して結びつき学習をさせて行くことで 合図 → 行動 → 結果 の方程式を作り出すことができるということです。


それを知らない人は、行動も犬に伝えられていないのに簡単に合図を口にするのです。

どの行動にどの合図がつくのかを確実に理解させなければ、合図で犬が動いてくれるはずがないのです。


行動を強化するということは、犬が行動を取ることを自分から進んですることだということも理解できない人が多いです。

どうして、誘導をやめることができないのか不思議でなりません。


誘導と合図は違います。

特にルアーでごほうびを持った手を動かして、犬を動かす人は、なかなかルアーを取ることができません。

そしてそんな人の言い分が、「ルアーをやめると犬は動かない」あんおです。


しかし、行動を犬が取らないのは、ルアーをやめたからではありません。

行動に対する学習をさせていないからです。

犬は、手に持ったごほうびを追いかければ良いと学習したかも知れません。

または、手にごほうびを持っていなければ、ごほうびは手に入らないと思ったかも知れません。


犬に誤解をさせるからできないだけなのです。


また、ごほうびに食べ物を使うことが良くないと言う人もいます。

基本的にごほうびは、今その時に犬が欲しいと思っているもの、ことを言います。

私たちが決めるものではないのです。


確かに食べ物を使うと食べ物依存症になってしまう人が多いのは事実です。

しかし、食べ物を使うこと自体が悪い訳ではありません。

全ては使い方に問題があるのです。


ごほうびも学習の原理を使って、ダイレクトに好きなものだけでなく、学習して好きになったものをどんどん作れば、犬ももっと楽しくトレーニングをしてくれるのに、食べ物に固執してしまう人が問題なのだと思います。


それも指導する人がきちんと説明していないことからだと思います。

もちろん、説明してもなかなか理解してもらえないのも事実です。


私の生徒さんたちの中にも食べ物依存症になっている飼い主さんがいますからね。


私はもっともっと愛犬と遊んであげて欲しいと思っています。

私も自分の犬たちとあぞぶのが大好きです。

犬たちがとても喜んでくれるからです。


行動学や心理学を知ることで、犬の行動を理解してあげることができます。
自分の教え方の問題も知ることができます。


難しい話はさておいて、どうかワンコたちのストレスを減らすためにも分かりやすいトレーニングをしてあげてください。

そのための勉強をしましょう。


わかりにくいことがあればいつでも聞いて下さい。
わかるまで説明しますよ!


心の通う心理学、行動学を見つけて身につけていきましょう。
前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿.1 | 投稿日時 2009-4-23 21:34
早々質問ですが
『まずこちらが望む犬の行動を自由に出させられるようにしてから』
とは?
誘導から自発的にという段階を踏むという事でしょうか?
それとも、どのような条件でも行動できるようにしてから!という事でしょうか?
前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿.1 | 投稿日時 2009-4-24 21:24
nagaiさん


そうですね、誘導では犬の意思はありません。

行動は意思があってこそ学習できるのです。


自分のしたことが良い結果を生むことで行動を増やしていくのです。

それだけでなく、犬がどんな行動を取ればごほうびを出させることができるのだろうかと試行錯誤するように仕向けて行かなければなりません。


パットは、1つの行動でごほうびが出ないとわかると、次々に行動を変えて行います。

強化のトレーニングの進んだ犬は、どの行動でこちらが反応するのかを見ているのです。


この試行錯誤が大切なのだと思います。
前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿.1 | 投稿日時 2009-4-25 7:56
なるほど わかりました
ありがとうございます。
試行錯誤ですね!
そこがウキウキします
前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿なし | 投稿日時 2009-4-25 21:32
nagaiさん


そう、犬がどうすればいいのかを考えてくれるのを見るのはとても楽しいものです。

その分、こっちも何をしてあげればいいのかを考えないといけないですけどね。


人も犬も試行錯誤を繰り返して、理解し合っていくのでしょうね。

それが私が思っている「トレーニングは会話」になるのだと思います。


お互いに気持ちのキャッチボールをし合わないと、相手を理解できませんものね。

犬たちの会話を見ているのも楽しいですけどね。


理屈がわかれば犬の行動も説明がついたり、納得できたりしますもんね。

一方的にならずに、お互いに相手の気持ちを探り合って、相手の出方を見るっていうのもなかなかのもんです、


がんばって下さいね!

また、疑問があればいつでも言って下さいね。

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