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座学参加ありがとうございました

前の投稿 : 次の投稿 | 親投稿 : 子投稿なし | 投稿日時 2010-8-2 13:57 | 最終変更
日曜日は、お暑い中を座学にご参加いただきまして、本当にありあとうございました。


優良家庭犬普及協会の飼い主大学のローレン先生の「犬の死生観」の報告と、もっと犬の気持ちや自分の気持ちに注意を向けてトレーニングを考えようというお話でしたが、いかがでしたか?


ショコラさんからすぐにメールをいただき、お返事にも書かせていただきましたが、学習という観点から感情を抜くことを優先させてトレーニングを考えてきたあまりに、犬の感情や自分の感情に無頓着になり、犬との良い関係が築けていないためにトレーニングもうまくできていないように思えてなりません。


誰だって気に入らない相手と協同作業はできないものです。

良好なコミュニケーションという基礎がない中で、トレーニングがうまくいくはずがないと言う気持ちが強くなってきたので、今回は、人が持ちやすい犬の気持ちの誤解を「死生観」という観点から見直し、そしてトレーニングにそれを行かせられないかというのがテーマでした。


肉体(行動) − 精神(考え方) − 魂(気持ち)

の3つのことを意識しなければ健康もコミュニケーションも成り立たないと思うのです。


ただ、この3つの中で行動だけは目で見えるのですが、考え方や気持ちは、目では見えません。

感じ取ることができないとわからないのです。

ローレン先生がアニマルコミュニケーションを気持ちの波動と表現し、そしてそれを感じる力は誰にでもあるものなのだと教えてくれました。


ただし、それは訓練しないと使えないものではあるとおっしゃっておられました。

心に雑念があると動物たちからのメッセージは聞こえないともおっしゃっておられました。


犬たちと本当に良質なコミュニケーションを取りたいと願うなら、思い込みや押し付けを捨てて、真摯な気持ちで犬と向かい合わねばなりません。

「テストに合格したい」とか「競技会でいい成績がとりたい」とか「周りの人にいい飼い主と犬と思われたい」なんてことは、雑念として飼い主の心の目に目隠しをしてしまい、犬の飼い主へのメッセージを聞こえなくしてしまってるように思えてなりません。


教えるにも、「考え」や「気持ち」は、目で見えるものではないので、はっきりと指し示して教えられるものではありません。

相手の心の窓をいかに開けさせて、受け入れ態勢を作るのかというのが教える側からすると至難の業です。


あまりに強いエネルギーで弱いエネルギーの人や、マイナスなエネルギーしか出せない人に伝えようとしても、「怖がられたり」。「嫌がられたり」して相手の窓は、よろい戸に隠されてしまい、拓くどころではなくなってしまうのです。


私がシーザー・ミランの提唱していることを受け入れられるのは、彼の「自分が今こうしていられるのは、犬のおかげなのだと感謝している。犬たちのためにできることをしたい。」との言葉からなのです。


私自身も全く同じ気持ちで、この仕事をしています。
犬たちを通してたくさんのステキな仲間と知り合え、そして教え合え、学び合えたと心から感謝しているのです。

そして、その思いをなんとか還元することを望んでいるのです。


彼も私も食べていかねばなりません。
キレイ事だけではダメなのですが、いつも自分は生かされていることに感謝し、自分にできることで還元しようと思うことは大切だとわかっているのです。


彼が伝えたいと思っている縦の関係は、誘導訓練が主流になった今では悪いことのように思われています。


そして「平等」という言葉が良いことなのだと思われているのです。

この世の中で他人と関わっていて、平等なんて思えることがあるでしょうか?


私は何度も理不尽だと思ってたぎる思いを押えてきました。
みんなが平等でいたいと思うのは理想ですが、現実ではありません。

夢を描くだけでは生きてはいけないのです。


現実を受け止めて、今に必要なことをせねばなりません。

誰もがスーパーヒーローにあこがれるように、愛犬にとって飼い主がスーパーヒーローにならねばならないのです。


それを彼は支配という言葉にしているのです。
それは決しておごりからの言葉ではなく、自然の掟の中での言葉なのです。


支配と言う言葉を嫌う人や、平等という言葉を好む人は、目線が犬になっていないのです。
道徳的な思いで人として考えるからなのだと思います。


犬たちの世界は、とてもシビアで現実的です。

ローレン先生も動物たちの哲学的な言葉をメッセージとして受けているとお話してくださいました。


科学だ、理屈だということなど何も必要ないのです。
犬たちに必要なのは、今あることをどう乗り切るのかだけなのです。


そんな犬たちのシンプルでパワフルな思考を素直に受け入れて、難しく考えないで、心から向き合う姿勢を作ることが今の飼い主さんたちに1番欠けているのだと20年教えてきて痛感しています。


言葉に惑わされず、心を見なければ、シーザー・ミランの言っていることは理解できません。(心で見ても理解できないことも確かにありますけどね)


今、人同士の間でも希薄になったコミュニケーションを昔のように居心地の良いものに変えたいと思うのは私だけなのでしょうか?


私は言葉でしか判断できないで、相手を批判する人など全く気にしていません。


「犬は人とは違う異種の生き物だから、群れとして人を見ていない」との見解も間違っていると思います。

群れ=仲間だと思うからこそ、犬と人は長い間一緒に生きてこれたのです。


エライ学者さんの言葉より、そばで私にいろいろと伝えてくれる犬たちの言葉を信じたいと思っています。



ローレン先生のように動物たちの声に耳を傾けて、犬たちの世界を理解し、それに則してトレーニング哲学を自分の心で作りたいと思い、今回、座学のテーマとしました。


映像を見せる時に手間取ってしまい、もっとたくさんの犬と人のやりとりを見ていただいて、そいて感じておただきたかったのですが、できなくて申し訳ありませんでした。


また、色々な映像を用意して、じっくりとみなさんと議論したいですね。

シーザー・ミランの映像を見て、犬と飼い主の気持ちについてディスカッションしましょう!


それから、お話しましたように座学の内容は録音しています。
参加したかったけど、参加できなかった方のために貸し出しできるように準備中です。

ただし、スクールに通って下さっている方のみが対象になりますのでご了承ください。


優良家庭犬普及協会の飼い主大学の次の私が参加させていただく講座は、11月3日の「高度なトリックの教え方」です。

行事が重なっていて参加できない方たちのためにしっかりと聞いてきて、報告会をしますね、


まだ、若干座席があるとおっしゃっておられましたので、参加したい人は早めに協会にご連絡をお願いします。

楽しみですね〜。


座学のご感想やご意見、それからローレン先生の「永遠の贈り物」というご本の感想もよかったら聞かせて下さい。

待ってまーす。

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