女の幸せ

昨夜、まだトリミング学校を卒業したてで、大阪の天王寺のトリミング学校の先生をしなければならなくなった私に、ペットショップというものを丁寧にそして厳しく教えて下さった方と本当に久しぶりにお話をさせていただきました。


地方公務員だった私に、この業界の裏表を教えて下さった方で、今の私の基礎を作った方と言っても過言ではないと思います。


その方と話をしている時に、「結婚してないんだよね？どうして？」とか、「女の幸せって、結婚して子供を作って家族で暮らすってことじゃないの？そう思わなかったの？」と聞かれました。


そして、「今の自分を後悔してない？」と聞かれました。

正直にお答えしました。

今の自分に全く後悔していません。


この仕事だけでなく、自分の歩んできた道に何も不満も後悔もありません。

自分が選び、自分が決めてやってきたことですから。


結婚しなかったのは、したいと思う相手にめぐり合えなかっただけです。

それよりも、自分が生きてきた証を自分のやるべきことを見つけて、どんなことがあってもやり抜くことだと思って頑張ってきました。


気がつけば、日本で初めてってことをたくさんさせていただけました。

そのおかげで非難されたり、批判、中傷の対象になったこともありますし、今でも色々なところから嫌がらせ的なことをされたりします。


でも、私は気にしていませんし、自分に対する評価も気にすることもありません。

私は、不幸な犬や不幸な飼い主さんが、立ち直り、犬と幸せに暮らしてくれれば、それだけでよいのです。

「先生のおかげで愛犬と楽しく暮らせるようになった」とか、「愛犬が前よりももっと愛しい」と言ってもらえることが何よりも私への賛辞だと思っています。


誰もやらなかったこと、やりたがらなかったことでも、不幸な犬や不幸な飼い主を助けることになるなら、何でもやってきました。

「お金にならないことばっかりして！」と批判されることもありますが、私はお金よりも、心の豊かさを選んだだけだと思います。


おかげで、良い友達、良い仲間、良い生徒さんたちに支えられて、ここまでこれました。

それを後悔することなどありえません。


女の幸せよりも、人としての幸せを選んだのかも知れませんね。

子供を産まなかった女性は、地獄で血の池に落ちると聞いたことがあります。

自分が選んだ生き方で地獄に落ちるなら、それも受け入れる覚悟はあります。


死ぬまでに水泳の腕を磨いて、血の池に落ちてもクロール、バタフライ、平泳ぎと楽しんで見たいと思います。

つくづく、私は幸せ者なんだと思います。


お金はないけど、たくさんの支えてくれる友達、仲間、理解者がいるのだから、「犬バカ」と言われても最後まで、その姿勢を貫いてみようと思います。


どんな時でも、自分の心が穏やかなのは、そのためだったのかって今更に気付いた私です。