(Update:2008-12-5 10:58:48)
信頼の絆を愛犬と結ぼう
近頃、ちょっと気になるのがトレーニングにおいてごほうび至上主義の飼い主さんたちが多いことです。ひどい人は、ごほうび依存症になってしまっています。
犬との関係が食べ物だけでつながっているとしたら悲しいことだと思うのです。
飼い主のことを好きになってくれるには犬の喜ぶことをすると思い込み、それを食べ物だけで解決しようとした結果なのだと思います。
でも、考えて下さい。
本当に愛犬とのつながりは食べ物だけなのでしょうか?
自分のこととして考えてみてはいかがですか?
誰かとお金やものの関係だけでつながることが良いことなのでしょうか?
そこに絆は存在するのでしょうか?
ものに依存している間は絆を結ぶことは難しいと思うのです。
見えるものに頼るのではなく、見えない気持ちや心を通じ合わせる必要があると思います。
学習においては感情は必要ありませんが、トレーニングには感情がとても必要です。
食べ物を使う飼い主さんは、犬の喜ぶものを使い、犬のために良いことをしていると思い込んでいます。
良いことをしていると思い込んでいる行動に誘導やルアーがあります。
聞いた話ですが、ある教室に通い2年間も誘導を続けてきたという生徒さんの話を聞いたことがあります。
誘導してやれば犬はできると信じているのです。
誘導としてルアーを使うことは良いことで、リードを引っ張りながら犬のお尻を押して座らせることは悪いことだと思っています。
しかし、ルアーをすることも、無理やりにお尻を押して座らせることも学習という観点から見ると同じことです。
どちらも無理やり行動させている行動で、犬の意思の元のものではありません。
私から言わせてもらうとどちらも飼い主の自己満足の押し付けでしかありません。
犬の自分から進んでやろうとする行動を導き出せなければ決して学習はできないのです。
学習は、自分で考えて行動することから始まるのですから。
犬のやる気を高めて、自分から行動を積極的に起こさせるようにすることが本来の誘導法なのです。
自分のやらせたいという思いを犬に押し付けて、誘導で無理やり行動をさせてごほうびを出すことでは決してありません。
犬の自分からやろうとする心を尊重し、愛犬のために理解できるようにする方法を愛犬の行動を観察しながら考え、そしてその行動からより理解できるようにごほうびを出すことが本来の誘導法のトレーニングなのです。
それには愛犬を信頼し、自分のトレーニングの方法を信頼していなければなりません。
もし、少しでも疑いの余地があるのなら、もう1度原点に立ち戻ってやり直す必要があります。
愛犬との間に強い信頼の絆を築けなければ何も満足にすることはできないのですから。
そこに生まれるのが自信なのです。
胸を張って、愛犬を信じられる、自分のしてきてたことを信じられるようでなければ信頼の絆は作れません。
どうかそのことを忘れないで下さい。
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