優良家庭犬の認定テスト、JKCの競技会でよく思うことは、
「犬はちゃんとやってくれるかな?」とか、
「失敗しないかな?」です。


この気持ちは、犬が信じられていないからだと後で気がついて反省するのです。


犬と一緒にしてきた自分の努力さえも信じられなくなるのは、とても悲しいことです。


もし、愛犬を信じることができないなら、もう1度信じられるようになるまで、しっかりと関係を作って、そして、納得するまでトレーニングすれば良いことなのです。


愛犬のどんなところも理解し、そして受け入れることが信頼を作るのです。


時々よぎる不安な思いは、自分が納得するまでやっていない証拠なのです。
もっともっと愛犬を信頼できるまで、自分の行ってきたトレーニングの日々を、信じれるようにならなければなりません。
犬は、実に気持ちよく裏切ってくれます。
これも理解しておかなければなりません。


ある人が「犬は人のために命もいとわず」と言っていましたが、私は違うと思います。


犬は、とても利己的ですし、合理主義者です。
義理人情など持ち合わせていません。
しかし、それが犬なのです。


犬の脳は、私たち人間と異なっています。
ですから、私たちと同じように考えることはできないのです。


それでも、私たちのために一生懸命に考えて行動してくれます。
そんな犬の努力を認めてあげて、お互いに助け合って、より良いものへと変えていけるのだと私は思います。